金色のスプーン

わくわくしながら生きていく。

目標地点

もうずっとおかしかった。
それはこの先の目標地点が全然わからなかったからだ。

夢を叶えることから遠のいていたよ。
ただこうしたいああしたいって言いたいだけで、叶える気はさらさらなかったんだ。
だって怖いもん。
ほんとうにそれを叶えてしまう自分を引き受けられる勇気がなかったからだ。


職場の先輩にこの間も話をされてほとほと泣いたけど、私、人と深い話してきたつもりだったけど、家族との距離がすごく遠かったことに気付かされた。
妹が宗教をやってるんだけど、それから私は妹にどう接したらいいのかわからない。
宗教なんて、他人に迷惑かけなきゃ、自分の中に神様をもつことは普通のことだと思ってるのに、ずっと何が引っかかってるのかわからなかった。
だけど、今書いていてようやくわかった。
それが、家族みんなの前で話せる話なのかがわからないからだ。
私の不用意な一言で、平和で平凡で平穏な家族が、バラバラになってしまったらと思うと、とても恐くて聞けやしなかったんだ。

友達とも彼氏とも、家族ともほとんど面と向かってケンカや仲違いをしたことがない私は、そうなってしまったときに、修復の仕方が、わからないと思っていたんだよ。

そんなの、今や日常的にやっているのにね。

そうかぁ。そうだったんだ。

ほかにも、あなたのことを思って言ってるみたいな話をされると、言ってることはよくわかるのに、その場では決して受け止められなくて、出来る訳がないって死にたくなるし、布団に篭って出てきたくなくなるんだよ。

ねぇ、人生で何をしたいんだい?
どういう人間として、生きていきたいんだい?